終身雇用制度が崩壊し大手企業も倒産する現代において、転職は自己実現のためのポジティブな選択肢として当たり前のものとなりました。特に、業界自体の歴史が浅く慢性的な人手不足を課題として抱えるIT業界で働くエンジニアにとって、転職はキャリアアップのために必要不可欠ともいえる手段のひとつです。とはいえ、ただ転職すればキャリアアップできるかといえばそれほど甘くはありません。転職に成功して着実にキャリアアップを実現するための考え方や知識などを紹介します。
バブル景気崩壊後の長引く不況によって、サラリーマンを取り巻く情勢がこれまでとは変化しており、一度就職したら定年退職するまで同じ会社に勤め続けるということも難しくなっています。企業によっては積極的に中途採用を受け入れる場合もあり、転職する人も増えています。しかし転職が重大な決断であることには変わりなく、失敗しないためには事前の情報取集や準備を欠かすことはできません。まずは将来像を明確にして、そこに至る道筋を具体的に肉付けすることが大切です。続きを読む
給料も待遇も良い大手への転職、成長性もやりがいも期待できるベンチャーへの転職、フリーエンジニアとしての独立など、ITエンジニアとして考えられるキャリアアップ選択にも様々な道があります。ここではまず、いずれの選択を進むにせよ基本となる転職成功の心得から紹介します。転職は自己実現の手段であり、逃げ道ではありません。転職を成功させるためには、冷静かつ客観的な状況判断と自己評価も欠かせない要素です。キャリアビジョンが不明確で、冷静な自己評価にも欠ける状態での転職は、失敗につながる典型的なパターンです。続きを読む
大手企業への就職は、給料が高いこと、福利厚生が充実していること、大手だからこそできる大規模な仕事に関われること、ステータスなど様々な魅力があります。大手企業の所属経歴は、その後のキャリアアップにも役立つことが多いでしょう。終身雇用制度は崩壊したとはいえ、大手企業への就職を希望する人は相変わらず多数います。自己実現の手段として大手企業への転職を目指すエンジニアのために、転職成功の秘訣と考え方などを紹介します。続きを読む
今は転職でキャリアアップして、もう少し経験と実績を積んで人脈も増やしたら、その先はフリーランスとして独立したいと考えているエンジニアの方も多いと思います。ここ数年のフリーランスの増加傾向とそれを受け入れる市場の動向を見ていると、まさに働き方の多様化という表現がしっくりくる状況にあります。一部では、フリーランスのエンジニアへの需要は今後ますます増えるだろうともいわれています。しかしながら、独立して数年も経たずに挫折し、会社員へと逆戻りしていくエンジニアも少なくないのが現実です。続きを読む
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転職の成功には、自分自身を見つめることが必要です。これまで経験してきた職務や重ねてきた実績を、具体的に紙に書き出すことによって、キャリアの棚卸をしてみましょう。そして自分自身を客観的に知るためには、自己分析も大切です。感情に任せて自分を卑下したり持ち上げることのないよう冷静にこれまでの自分と今の自分、そしてこれからの自分というものを定期的に見つめ直しましょう。難しければ、転職サービスのキャリアカウンセリングなどを利用する手もあります。
会社勤めをして社会人生活にも慣れてくると、会社のために頑張れなかったり人間関係に嫌気が差すなど、職場環境への不満がいつしか転職のきっかけになるようです。しかし即戦力を求められるため、まずは社会人として3年以上の実務経験を積んでおかなければ転職は難しいでしょう。新卒時とは異なり中途採用の時期は企業によって様々ですが、3月末決算が多いことから下半期の10月を目指しつつ、7月か8月が狙い目かもしれません。
社会人としてのキャリアビジョンの実現には、幾通りも方法があるものです。今の職場ではどうしても不可能であれば、転職することです。ただし即戦力としての高い実力を求められるため、チャンスが訪れるまで下準備が必要かもしれません。もちろん今の職場で可能であれば、その具体的道筋を探しましょう。そしてキャリアビジョンの実現に向けて、どのような立場であれ学習することが大切です。更にフリーランスという選択肢もあります。