一昔前と比べて働き方が柔軟になりフリーランスとして活躍する場も確実に広がっています。それはバブル景気崩壊に続く長引く不況のせいばかりでもありません。「個人事業主2.0」と呼ばれる、インターネットの普及など高度情報化社会を積極的に活用した、意欲溢れる個人事業主が新たに出現しているのです。ただし会社勤めの安定した身分を離れてフリーランスになるためには知っておくべきことがあります。
まず個人事業主として新たに事業を始めようという場合、税務署に「開業届」を提出しなければなりません。提出期限は開業から1ヶ月であり、これと併せて「青色申告承認申請書」を提出しておくと確定申告は青色申告で行うことができ、特別な控除を受けることができるようになります。
また会社勤めであれば社会保険に加入していたところを、独立すれば国民健康保険に加入することになります。もっとも社会保険は退職後最長2年までは任意に継続することができるため、どちらの方が保険料が安くなるのか計算してみると良いでしょう。また厚生年金から国民年金に加入する手続きも必要です。
そして独立して仕事がすぐにも受注できるという確実な保障があれば良いのですが、そうでなければ収入が得られるまでの空白期間を覚悟しなければなりません。そうでなくとも個人事業主の仕事には波があり、会社勤めのように毎月一定額の給与を得られるわけではないことから最低でも半年から1年分の生活費と、事業資金とを蓄えておく必要があります。
また開業に際して、事業用の銀行口座を新たに開くことによって、公私の区別をつけるようにしましょう。これは確定申告のための帳簿書類作成にも役立ちますし、何より資金の流れが明らかになるため金銭管理に重要です。
またフリーランスになると社会的信用は低くなるため、クレジットカードを作ったりローンを組むことが難しくなります。そこで独立前の定期収入のあるうちに、クレジットカードを1枚作っておくと便利です。また事業計画は経営の基本です。独立するのは簡単でも事業を継続するのが難しいのであり、特に売上計画は期待に目を曇らせることなく冷静に立てる必要があります。
またフリーランスとして仕事を獲得するための営業には、人脈が欠かせません。どんな出会いにチャンスが潜んでいるのか分からない以上、名刺を作って常に持ち歩くことは大切です。そしてフリーランスとして屋号を使用するのであれば、その屋号の印鑑や住所印などを作っておくと便利です。その他業務に使用する備品や消耗品も自分で揃えておかなければなりませんし安定した通信環境も基本です。
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転職の成功には、自分自身を見つめることが必要です。これまで経験してきた職務や重ねてきた実績を、具体的に紙に書き出すことによって、キャリアの棚卸をしてみましょう。そして自分自身を客観的に知るためには、自己分析も大切です。感情に任せて自分を卑下したり持ち上げることのないよう冷静にこれまでの自分と今の自分、そしてこれからの自分というものを定期的に見つめ直しましょう。難しければ、転職サービスのキャリアカウンセリングなどを利用する手もあります。
会社勤めをして社会人生活にも慣れてくると、会社のために頑張れなかったり人間関係に嫌気が差すなど、職場環境への不満がいつしか転職のきっかけになるようです。しかし即戦力を求められるため、まずは社会人として3年以上の実務経験を積んでおかなければ転職は難しいでしょう。新卒時とは異なり中途採用の時期は企業によって様々ですが、3月末決算が多いことから下半期の10月を目指しつつ、7月か8月が狙い目かもしれません。
社会人としてのキャリアビジョンの実現には、幾通りも方法があるものです。今の職場ではどうしても不可能であれば、転職することです。ただし即戦力としての高い実力を求められるため、チャンスが訪れるまで下準備が必要かもしれません。もちろん今の職場で可能であれば、その具体的道筋を探しましょう。そしてキャリアビジョンの実現に向けて、どのような立場であれ学習することが大切です。更にフリーランスという選択肢もあります。